板橋区大山の骨盤矯正治療院、ひらき整骨院の酒井です。当院では、膝や腰の治療だけでなく、生活習慣や食事、意識の持ち方まで感は様のライフスタイルに合わせたご提案をさせていただいております。
あなたの辛さを引き起こす原因としては、転倒や捻挫など数日前や一週間前にしてしまった事ももちろんですが、普段何気なく行っている日常生活の習慣や健康に対する考え方も、辛さの原因になりえます。
原因が特に思い当たらない、いつ頃からか少しずつ痛くなった…。
そんな症状でお悩みの方は特に、日常生活の癖や悪い習慣を見直すことが早期の辛さの解消への近道です。
このブログをご覧になっていただいて、少しでも健康習慣を身に着ける手助けにして頂ければ幸いです。
伝えたいのはこんなこと
1. 一度始めてしまうと、止め時が分からない
体に不調があり、なかなか改善しないという方の多くは、体の辛さを軽減しようとまずはお医者さんに行きますよね?
患部を診てもらい、膝の軟骨の異常が痛みの原因と言われれば痛み止めやヒアルロン酸を注射。
筋力不足といわれてしまえば頑張って筋肉を鍛える…。
もしくは腰椎ベルトや膝のサポーターに頼る方もいます。
そして、
「安静にして運動量をを減らす」「腰や膝の負担を減らすために体重を落とす」
などの指導を受けたりしているのではないでしょうか?
ですが、この選択にゴールはありますか?もしあったとして、それは矛盾のない一本筋の通ったケアになっていますか?
安静にして運動量を減らす指導を受けたのに、体重は落とさないといけない。こんな矛盾から目をそらしていませんか?
痛みが和らぐまでの一時的な対処としてサポーターを使い始めたのに、今はもう不安で外せない。
痛み止めで痛みが治っても、辛さが出る前の状態に戻っただけで、再発しない保証はないことを分かっていますか?
どんな治療や自己ケアを選び、いつまで続けたいのか?それが分かっていないのに行動してしまうと、手当たり次第にケアをしがちです。
ですがその反対に、しっかり考えるという事さえできれば、自分が何をすべきで何が必要ないか、はっきりしてきます。
そうすることであなたが使うコストや時間、心迷いを大きく軽減できます。これってすごく大事ですよね?
今回はそのことに関してお話をしたいと思います。
2. 足し算ばかりのケアを見直す
健康への意識が高まっている昨今、様々なメディアで、○○が足りないとこんなリスクが… ○○不足を解消するだけで体の不調が消える… と、不足を補う事ばかりがもてはやされていますね。
少し脱線して食に関することを例にとると、健康食は外食産業やコンビニ店舗の収益を支える一大マーケットです。
消費者の高級志向と相まってサプリメント、健康食品のブームはとどまることを知りません。
健康的で栄養価の高い食べものを食べたり、不足しがちな栄養素を補ったりすれば何かが改善する。
とにかく「足したり」「補ったり」することだけが体に良いんだと皆が思っているような気がしてなりません。
最近になってようやく、少食が長寿のもとであることが叫ばれてきて、足し算ばかりの健康法が見直されるようになってきました。
私たちの身体の中には余りものがたくさんあります。
血管の壁にこびりついた糖質のくずやコレステロール。
肝臓や脂肪の中に蓄えられたエネルギー。
腸内細菌が活動したときに、食べ物が分解され生まれてくる物質。
私たちは食事をしなくとも、残り物の栄養がたくさんあり、出番を待っています。
それが使われる前に新たな食べ物が入ってきてしまうと出番はいつまでたっても来ないことになり、肥満や動脈硬化、腸内細菌のバランスの乱れにつながります。
私たちの身体は在庫を持ったりリサイクルをするような、とても便利な働きを持っているんですね。
どうしてこんな脱線話をしたのかというと、栄養の量やバランス、デトックスというような体の内側に関わるような話は、筋肉、膝などの関節といった運動に関わる部分でも同じように関わってくるからです。
けがをして傷んだり、老化して働きが悪くなった体の細胞は、栄養が運ばれてこなくなるので活動ができなくなっていきます。
それを危機ととらえた細胞は、自身の中の働きの悪いタンパク質をわざと分解してほかの細胞内器官の栄養にしたり、必要な働きができるようにリサイクルしたりします。
これは東京工業大学の大隅教授がノーベル賞を受賞したオートファジーという体の仕組みで、飢餓という栄養不足の状態が細胞に整理整頓と若返りの働きを促し、かえって体を元気にするという反応です。
オートファジー(ウィキペディアより)
膝にヒアルロン酸を注射しなくても、私たちの膝はそれを作り出す働きをもともと持っています。
また、痛んだ筋肉や関節の構成組織(細胞や軟骨、血管や神経など)を修復・再生させるには老廃物を分解して作り変える必要がありますね。
もともとある膝のヒアルロン酸を上手に使えば注射の必要はありませんし、古くなったり壊れた組織は捨てなくてはいけません。
オートファジーや自己治癒の働きが始まる前に、外から新しいものを足したり、サポーターで補ってしまっては、本当の意味で体を治すことはできません。
体の本来持っている働きは生かしつつ、それを妨げている用件だけ、外から人の手で助けてあげる。それが本来の医療の姿です。
ただ闇雲にあれもいいから、これもいいからと行うより、必要なこと、不要なことを分かったうえで自身のケアを考えていかなくてはいけません。
では、その分別はどのようにしていけば良いのでしょうか?
3.治療はあなた一人が頑張ること?
3-1.辛さや不調は誰か一人が解決するものでしょうか?
どんな方でも、今の辛さを治したい、不調から脱却したいという気持ちは同じです。
ただ、その気持ちの現れ方が、
「手っ取り早く治したい、早く結果が欲しい」という、自分で何とかしたいという気持ちが強い形だったり。
「なんでもいいので治してほしい」という、依存する傾向が強い形であったりもします。
いずれも、主体的な人、素直な人と前向きにとらえることができます。
ですがどちらかに偏りすぎてしまうのは、実は良いことではありません。
どういうことかといいますと、例えば、主体性のある方。
自分は問題はないと思われるでしょうか?実はこういった人は知らず知らずのうちに情報の罠にかかります。
自分に自信があり、知った情報を正しく認識して、判断していると疑わず、「自分が納得しやすいこと」
「自分がわかりやすかったこと」を「正しいこと」と信じ込んでしまいがちです。
そして一度信じたことは、違っているかもしれませんと指摘されてもなかなか考えを曲げません。
その結果あれはだめだった、これも試したけど良くなかったと、その自信がその人を本当に正しい道から遠ざけてしまうことがあるのです。
そして治療やご自身の健康管理が人任せになりがちな人、もともと目標設定があいまいな人。
「よくわからない」「とにかく手っ取り早く痛みがなくなればいい」と、いい決断や判断を先送りにして、いい加減な治療の手順を踏んでしまいます。
当然それでは治るものも治らなかったり、目標にたどり着けなかったりしてしまいますね。
人任せにしがちな人は、治療に積極的になる事が必要です。
どちらも共通する点として、「自分か診療者、どちらかが極端に治療の主導権を握っている」状態になっていることがあります。
医療というのは、病院でいえば患者さん、看護師の方、医師の三位一体(さんみいったい)で行われる共同作業です。
今回のお話の場合その三位一体は、辛さや不調そのもの、それを訴えている患者さんご自身、診療者の三位一体という事になります。
3-2.あなたが自身のお身体を見守る
もしあなたが自信があるタイプで、自己流で不調を何とかしてみようと頑張っているが改善しないと感じている。
そんな場合は、専門家に任せるべきです。
情報に振り回され身動きが取れなったり、思考を強ばらせてしまうくらいなら、やめてしまいましょう。
健康商品や健康法の評価をするよりも、その判断をしている自分を疑ってみる方が近道かもしれません。
辛さが解消しないからと調べごとに没頭してしまい、良いか悪いか、誰に向けられたのか分からない基軸のない情報をシャワーのように浴び続けてしまうと混乱します。
何をするのが正しいのか?自分がどうしたかったのかが分からなくなり、一般論の「何をすべきか」「何が正しいか」で頭がいっぱいになってしまうのです。
O脚の原因、ギックリ腰の原因。探せば無数に出てきます。その中からあなたに起きていること通りものを見つけようというのは本当に難しいことです。
情報が簡単に手に入る今の時代ですが、それはわからないことを腑に落とし、自分の背中を押すためにあります。
情報のせいでかえって分からないことや迷いが増えてしまっては、本来の目的からはずれてしまいます。
ひょっとしたら、ただ安心が欲しくて、調べること自体が目的になっているなんてこともあるかもしれませんよ。
今抱える不調に対して「何をすべきか」「何が正しいか」ばかりを気にして、行動することや自分の頭で考えることがおろそかになっていませんか?
あなたが一生懸命調べた「何をすべきか」「何が正しいか」という基準は、「あなたがどうしたいか」を覆い隠していませんか?
一度まっさらになった視点からあなたが抱える辛さをしっかりと見つめて、診療者と共同作業する意識を持ってみましょう。
3-3.互いの関係性が良好ならば、治療はきっとうまくいく
また、治療やお体のケアに関して消極的で、自分で決められないという方。
雑誌やインターネットなどのメディアは、「良い・効果がある」という事を「あなたのことを見ずに」一方向で伝えてきます。
知人がどこで知ったかもわからない助言をしてくることもあります。
そのうえで、自分の不調は何なのか?その原因とは?どんな治療法、病院がいいのか?これらを考えるだけでも面倒になってしまいますよね。
あなたがもし病院や整骨院に行ったとして、どんな話をしますか?
もしあなたがこのとき、今感じている症状しか伝えなかった場合、教科書通りのマニュアル治療が始まってしまいます。
腰が神経痛で痛い。
腰がギックリ腰で痛い。
重いものを運んで背中に張りが出た。
もともとは膝が痛かったが、それをかばって歩いているうちに腰が痛くなった。
こういった、「今私はこうなんです」という事しか伝えずに、シップや電気療法の治療を延々受け続けていれば当然結果は期待できません。
別の治療院を探したり、自己流の体操を試してみたり、サポーターを買ってみたりと、足し算の治療が始まってしまいます。
そんなことを避けるためには、あなたの症状や悩みばかりでなく、視野を広げてあなたの背景をしっかりと伝えるといいのです。
お家の近所にお出かけするのに支障がなければいいのか。
旅行に行くときに膝や腰が痛くなって、一緒に出掛けた友人・家族に迷惑をかけたくないのか。
長時間座ったままデスクワークをこなしても体に辛さを感じず、効率的な仕事ができる体調管理がしたいのか。
スポーツやレジャーで、アクティブに活動したいのか。
「今私はこういう辛さなんです」に加えて、「将来はこうなっていたいんです」という事をきちんとお伝えすれば、
治療する側もそれにこたえようと治療プランを綿密に練ってくれるでしょうし、より適した医療機関を紹介してくれるかもしれません。
決断できないとき、わからないときは、自分がそうしたのかを上手に引き出してもらえるような関係づくりをしてみるのがいいかもしれません。
そして信用できるかどうかはそこで質問をしたり、印象を感じてみたり、体験して自分に合うか試してみて、決断しましょう。
4.まとめ
あふれる情報に振り回されず、自分に必要な知識や対処法を見つけるには、自分のことを十分に知ることが大切です。
体力、年齢、性別、家庭環境、仕事の環境、趣味・嗜好、時間やお金の事情などなど…
そういったものを、十分知ったうえで、その自分がどうなりたいかという治療や自己ケアのゴールを決めましょう。
インターネットで検索するときを例にとると、
「腰痛 治療」と検索するのと、
「あなたの状況 あなたの背景 どうなりたいか」とで検索するのでは、絞り込まれてくる情報量は全く違います。
それはあなたの頭の中で自問自答するとき、サプリメントを選ぶとき、治療院で問診を受ける時どんな時でも同じです。
どんな時でも何を選ぶかはあなた次第です。
違いがあるのは、自分を持たず情報や周囲の声に流されて決めるのか、自分をはっきりさせたうえで情報を集め、そのうえで決めるのかという点なのです。
かの有名な兵法家、孫氏の言葉を借りれば「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」ということなんですね。
今日も当ブログをご覧になって頂き本当にありがとうございました。
板橋区大山で、健康習慣のご相談ならこちらから。お気軽にどうぞ。
お電話ありがとうございます、
ひらき整骨院でございます。