体力作りのコツは「考える力」

こんにちは。板橋区大山ひらき整骨院、酒井です。

柔道整復師として膝や腰の施術をするだけでなく、生活習慣や食事、意識の持ち方までお客様のライフスタイルに合わせた提案も行っています。

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最近、日常生活や、お休みに旅行やレジャーに出掛けた時などに、体力や体型、回復力の衰えを感じたことはありますか?

この記事をご覧になっているあなたは、そう感じて体力をつけようと栄養管理や運動を始め、なかなか成果が出ず不満に思っている。

なんて方かもしれませんね。

 

食事に気を遣っているのに疲れが取れにくい。サプリメントを飲んでいるのに効いているのかわからない。

頑張ってジムに通ってトレーニングメニューもこなしているのに、なかなか体重が落ちない。

 

こんなふうに自身の努力に結果がついてこず、不満を感じていませんか?

 

でも、「無理をして今以上に食生活を律したりするのは無理だ、仕事が忙しく運動を増やしている時間や気力はさすがにないなぁ…」

「もう少し食を細くした方がいいのはわかっているけど、交友関係の都合で断りづらい機会もあるし結局今のままかな?」

 

そういった方のお役に立てばと思い今回の記事を書きました。

 

確かに継続する意思の強さや、一歩を踏み出す勇気は体を丈夫にするために大切かもしれません。

 

ただ、努力したうえでつまづきそうなとき助けてくれるのは、精神論ではありませんよ。

 

冷静に、客観的に知識と工夫を使うことがより大切になってきます。

 

このブログをご覧になっていただき、効率よく健康習慣を身に着け、好きなことと健康の両立を目指しましょう!

1.報われる努力は、「一歩進めて考える」努力

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古代の中国の書物やお話には、事実をしっかりと見つめることの大切さを教えてくれるものが数多くあります。

 

これからのお話をよく理解していただくために、梁王朝の武帝という人が達磨大師という仏僧に会った時のお話を紹介しましょう。

 

武帝:仏教の信仰心が篤い皇帝。多くの寺院を建造したことで有名で、文人の育成にも励んだ。

達磨大師:禅の開祖。日本の宗教にも大きな影響を与えた人。

 

武帝:「わたしは今までお寺をたくさん造り、写経もしたし、お坊さんの供養もよくしてきた。これだけ良い行いをしたのだから、私がした事業にはどれほどのご利益があるでしょうか?」

達磨大師:「何もないです。」

武帝:「ではどんなものがご利益なのですか?」

達磨大師:「ご利益なんて物自体この世にないのです。」

……

と、こんな感じに達磨大師が武帝を叱ります。

 

労力を払って頑張ったこと。お寺を建てたり写経をしたこと。それ自体に満足してしまったことを諫めたのですね。

打算や決めつけ、思い込みを見抜かれてしまったのです。

 

武帝は、民衆のためを想った国の施策をして、優れた人材登用をし、国の繁栄や民の信頼というご利益をすでに得ていたはずです。

 

それなのに、武帝がお寺をたくさん建てた、なんてことを自分の成果と思い「これだけ努力してきた自分は果たしてどれだけ報われるんだろう」と期待してしまったら、自身の功績を自分で軽んじてしまいちょっともったいないですよね?

 

お寺を建てること、写経はとにかく良いことだ。そうすればご利益があると決め切ってしまい思考停止。

 

お寺を建てること、写経。その過程で生まれる、形に残らない民衆の気持ちや自己の成長という真実。

それに価値がある事を忘れないようにしましょうというお話でした。

 

このように考えることを現代の僕たちの暮らしの中に当てはめてみましょう。

例えば食事や運動。

 

体に良いといわれている食事は万人にとって良いものだと決め切って思考停止。

食事の健康効果の個人差、合う合わない、適切な食事量などには目を向けない。

運動をしさえすれば体重が減ると決め切ってしまい、運動にどんな意味があるかを考えていない。

 

このように、お寺をたくさん建てた→ご利益があるだろうと考えること。

テレビの有名人や雑誌の内容のように、誰かが決めたことをそのまま信じて目的もなくブームに乗ったりしてしまう事

 

物事の過程や背景を跳び越して考え、手段に無条件で従ってしまう点が共通していますよね?

 

本当に体力をつけたい、トレーニングを成功させたいと思うなら、思考停止してしまった所から一歩進めて考える必要があります。

 

お寺を建てる→建築需要ができる→民衆の食い扶持ができる→感謝される

 

食事や運動を気を付けてみよう→テレビなどでサプリ・トレーニングが紹介される→自分に適しているかをを精査して実行する→効果が出る

 

こんな風に。一歩進めて考えるだけで、ご利益や人気、流行というふわふわした物から、明確な目標設定と行動というものに変わってきますよね?

 

食事法、トレーニング法、どんな素晴らしいものでもそれだけではまだご利益と変わらない手段なんだという事を忘れていませんか?

 

スタートライン(今のあなたの身体)から、ゴール(理想のあなたの身体)に届かせる考えられた手段が、健康法、トレーニング法です。

 

あなたが手段のいいなりになるのではなく、あなたが手段を用いるように変わることができれば、満足できる結果はきっとついてきますよ!

 

 

2.自分だけの体の特徴を知ろう

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2-1.食を例にとって解説.体の特徴の人それぞれ

あなたが今の結果に満足できていないとしたら、あなたの現状や個人的な特徴、そしてそこに至る手段の調和に改善点があるのかもしれません。

 

プロテニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手をご存知でしょうか?

 

テニスの世界ランキング最高位はシングルス1位、四大大会制覇は歴代4位タイの優勝12回という現役・歴代で見てもトップクラスの選手です。

 

そんなジョコビッチ選手ですが、一時期調子を落としている時期がありました。

慢性的な腹痛や、集中力の低下、疲労感などに悩まされていて、大会を棄権するようなこともあったようです。

 

ジョコビッチ選手は、競技の不調なのだから、練習法やトレーニング、栄養管理などに問題があるだろうと考え、そこの改善に取り組み再浮上を目指します。

 

ですが不調の原因はわからず、成果は上がりません。

 

実はジョコビッチ選手は、グルテンを含む食べ物を受け付けない「セリアック病」という体質だったのです。

 

グルテンとは、小麦、大麦、ライ麦などの麦類に含まれるタンパク質のことで、様々なアレルギー症状、脳機能の低下、アトピーの原因といわれています。

 

グルテンフリーという、小麦を一切取らない食事法に変えたところ原因不明の慢性症状が消え、見事にコンディションは復活。

その後の快進撃に繋がりました。

 

もしジョコビッチ選手がセリアック病だという事に気づけなかったら、残念ながらそれ以前のトレーニングの成果は出にくかったと思われます。

 

練習やトレーニングという視点から身体のアレルギーという点に視野を広げたからこそ成功したんですね。

 

自分の身体の問題点にフィットしていることを見極めて頑張れば、期待通りの変化を感じやすくなります。

逆に問題点にフィットしていない努力をいくらしても、なかなか成果は見えてきません。

 

 

小麦以外にも牛乳でお腹を下す人、そば粉アレルギーの人など…。

 

一般的に見て体に良いとされていても、あなたにとってはそうでないかもしれません。

 

ここでもうひとつ例をあげましょう。

フレンチパラドックスという言葉を聞いたことはありますか?ヨーロピアンパラドックスとも言います。

 

フレンチパラドックス(Wikipediaより)

 

"フランス人は相対的に喫煙率が高く、飽和脂肪酸が豊富に含まれる食事を摂取しているにもかかわらず、冠状動脈性心臓病に罹患することが比較的少ないという逆説的な疫学的な観察のことである。フレンチパラドックスの用語は、フランスのボルドー大学の科学者であるセルジュ・レナウド(フランス語版)博士による造語である"

 

分かりやすく言うと、お肉や乳製品をよく食べ、タバコを吸う人も多いフランスの人は、意外にも心臓疾患リスクが低い。

どうしてなんだろうという事です。

 

この答えはもちろん赤ワインですね。

 

赤ワインのポリフェノールがもつ抗酸化作用に、心臓疾患リスクを下げる働きがあることが分かったことで謎が解明されたのです。

 

これにより、赤ワインが一躍健康食品の仲間入りを果たしたのは有名な話です。

 

ですが、これはアルコールを分解する酵素を持つヨーロッパの人には当てはまることかもしれませんが、お酒に弱い人にはそうもいきません。

 

ポリフェノールの働きは確かに有用かもしれませんが、アルコールが分解できなければかえって体はダメージを受けてしまいますね。

 

日本人は古来から、抗酸化作用というのはお茶のカテキンや野菜、青魚をよく食べることでまかなっていた働きです。

 

歴史や風土からみても、日本人が健康になるにはやっぱり和風の文化に添うのが一番。

なので、健康目的で無理して赤ワインを飲む必要はないんです。

 

ヨーロッパの人にはヨーロッパのアンチエイジング、日本人には日本人のアンチエイジングがあるという事。

 

そしてそこから更に大事なのは、あなたが行っている習慣や健康法が、あなた個人に合っているかどうかなんです。

 

努力している内容はそのままでも視野を広げて少しの工夫を加えるだけで、大きな変化が待っているかもしれません。

 

内容は正しくて、あなたにフィットしていないだけ。

それをこれ以上改善しようがないと限界に感じ諦めるのは、まだ早いかもしれません。

 

 

2-2.今の努力も大きく変えずに前進できる具体的な方法

「じゃあ健康法における少しの工夫って具体的にどんなこと?」

ここまで言われるとそうお考えになるかと思います。

 

日ごろの習慣や考え方・意識についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

 

始まりは健康的な習慣から【ひらき整骨院の治療の考え方】

 

習慣その2から4をご覧ください。生活習慣の中に健康に向けての道のりに欠けているピースがあるかもしれません。

 

「病院や治療院に通っているけど良くならない場合は?」という方にはこちらが参考になると思います。

 

つらい痛み・不調。治療法を探す前に「自分の目的」を知ろう

 

あなたの治療に対する考え方や、病院や施設のスタッフさん方との意思の疎通に視点を当ててみるのはいかがでしょうか?

 

以後は運動やバランス、リズムについての記載が少ないので、いくつか例を挙げながら付け足してお話しますね。

 

運動は闇雲に行うのではなく、適度であることが肝心

筋力をつけることは健康のためにいいことだと信じて、駅の階段を使うようにする。そんな努力をしていませんか?

 

それは意識としては素晴らしいことですが、その階段を駆け下りたりしている場合、あなたが思う以上に膝に大きな力が集中して、かえってあなたの膝や腰を壊してしまいかねません。

 

階段の段差を一段降りるだけでも、体重の何十倍といった衝撃が膝にかかります。急ぎなら仕方がないですが、健康のためにするのはおすすめしません。

 

しかも運動に適さない靴を履いていたらさらに問題ですね。

 

心当たりがある方は通勤は通勤と割り切るか、平らな道を歩いて運動する方法にしましょう。

 

軽度な運動であってもそれが全身運動であれば十分な代謝を促すことができますから、意識して階段を使うことはないですよ。

 

 

筋力をつけるのか、持久力をつけるのか、バランスを鍛えるのか?

筋トレをすると筋肉の出力が上がり、重い荷物を簡単に持ち上げることができます。

 

また、マラソンを必死でトレーニングすれば、肺活量が上がって疲れにくい体になります。

 

ですが、そういった人たちは全員、体に痛みや違和感がないといえるでしょうか?そうではないですよね。

 

ヨガや太極拳のように、バランス感覚やインナーマッスルのトレーニングは意外と疲れますよね?

 

この動きで鍛えられているのは、体の深部、「コア」等とも呼ばれる部分の細かい筋肉群で、筋肉ムキムキの人でもこういった筋肉が弱い人はけがをしやすいですし、マラソンランナーの方も走行中に腹痛や足の故障を起こしやすくなります。

 

筋力、持久力、バランス感覚やバランス能力というのはそれぞれ全く別の要素なんですね。

 

日ごろトレーニングは十分しているという方、体を支えながらゆっくりと動かすことはできますか?

 

片足立ちになると途端にふらついたりして、上手に脱力ができなかったりしませんか?

 

そういった方が不調を抱える場合、体の深部の筋肉の使い方に問題がある可能性がありますね。

 

 

リズミカルな上体と下肢の上手な連動

バランスが大切とお伝えさせていただきましたが、そのバランスを上手に体の操作に取り入れるには、リズム感やタイミングの勘が大切です。

 

呼吸に合わせて歩調を合わせたり、走りの接地に上手に上半身の重さを片足に預けたり。

 

どのタイミングで、どの場所に、どんな形で体を持っていくか。これはリズムとバランス感覚のなせる業です。

 

身体がまっすぐになっていればこれは意識しなくても自在に行えるのですが、体に不調がある人はそうはいきません。

 

リズムが乱れて体の一部分にバランスの支点が偏ると、体はすぐにバランスを失い形が乱れていきます。

 

大縄跳びをしたことはありますか?

縄を持つ係のペアがいます。その二人のリズムが調和して、きれいに縄が回せているとき、きれいな弧を描きますね。

 

ですが、片方が疲れてリズムを乱してしまうと途端にきれいな弧は崩れ、上手に回せなくなってしまいます。

 

人の体もこれと一緒です。リズムが崩れると途端にねじれを生じ、身体が捻じれていると様々な不調が体に起きるようになります。

 

肩こりや腰痛、膝痛。

神経痛や腕のしびれ、腱鞘炎。

側弯症やギザの変形性の関節症もこういった要素がおおもとの原因で起こります。

 

また横寝などの悪い習慣で内臓が捻じれていれば、当然消化管をねじります。なので内科的な問題も引き起こすことになりますね。

 

リズムとバランス、とても大切だという事が分かっていただけましたか?

 

この感覚を鍛えるのにも、やはり歩行が最適です。

歩行は、「脚のリズム」「呼吸」「腕の振り」これらが上手に調和したとき驚くほど快適にスムーズに移動ができます。

 

その感覚を体が覚える事により、丈夫でけがの起きづらい、最高に調和のとれた全身運動のできる体が手に入ります。

歩行は本当におすすめですよ!

 

いかがですか?あなたの努力の助けになる情報はあったでしょうか?

 

あなたの今の暮らし、健康法を丸ごと変えてしまうのではなく、上手にこれらのポイントとすり合わせてみてください。

 

そうすれば今までの時間や労力も無駄にはなりません、少しの工夫で変化は起こせます!

 

 

4.最大の敵は完璧主義

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悩みがすぐに解消しないうちは、自分の限界、自分がすべきこと、どうなりたいかがその時点ではまだハッキリしていません。

そして心が不安に駆られていて、

 

本当にこの方法でいいのかな?

騙されているんじゃないかな?

努力してもムダなんじゃないかな?

 

と、なかなか「よし、やってみよう!」という心持ちにはなれないと思います。

 

インターネットが普及した今の時代、調べ物に手を出したくなりますよね?そして行動に移すのが後回しになってしまう…。

どんな人でも初めのうちはそうなんです。

 

完璧主義自体は素晴らしいことです。無駄やリスクを減らす努力はいつだってするべきです。

 

それでもやはり最後は、自分で十分やり切ったと納得する所まで試してみる事が大切なんです。

 

なぜかというと、科学や医学は素晴らしい発展を続けていますが、それでも人の体の仕組みがすべて解明されている訳ではないからです。

 

どんなに考えて、調べて、悩んでみても、答えがないこともあります。

 

試して実感していく中であなた自身がベストだと思う道を探さなくてはいけない、そんな場面は必ず現れます。

 

その時に、情報の圧力に負けて安心を求めてしまうと、理由探しや思考停止の罠にはまってしまう恐れがあるのです。

 

先ほどのご利益を安易に求めてしまった武帝を例にしたお話のように…。

 

論理的な説明があるからとか、みんなしている事だからとか、そういった権威づけがなされたものだけが安心とは言い切れません。

 

ジョコビッチ選手のように、一歩引いた視点から疑問を持つ力があったからこそ前進できた人もいます。

 

また、忘れないでいただきたいことが一つ。

 

ジョコビッチ選手はグルテンフリー食の効果のみで競技能力が高まった訳ではないという事です。

 

十分にトレーニングや体調管理をしていったうえで、十分な結果を導く最後のピースが、グルテンフリー食だったのです。

 

コツコツ積み上げてきた努力はいずれ相乗効果として大きな結果、または幅広い健康効果としてあなたに報いてくれます。

 

先ほどの具体的な方法の部分でも、僕はそのような伝え方をさせて頂いていますね。

 

何がどういう順序で体のどの部分に効いた、と正確に説明できてしまう方が、生身の私たちの体に起きる現象としては不自然です。

 

情報の言いなりにならず、自分の頭で考えることが第一です。初めは完璧にならずとも、変化を実感しながら体力を高めていけば大丈夫です。

 

もし自分の選択に自信が持てないうちは、自分を客観的に見てくれる人に背中を押してもらうのもいいかもしれませんね。まずは行動を起こしてみましょう。

自信もきっと後からついてくるはずですよ。

 

 

5.まとめ:健康への過程も大きな財産

自ら考えて実行した試行錯誤は、確かに健康への近道ではないかもしれませんが、それ自体が大きな財産です。

 

明日の健康に直ぐにつながっていなくても、10年後の健康には通じているかもしれません。

 

終局的な話をしてしまえば、私たちは皆健康になることが目的ではなく、生涯を通じて幸せであり続けることが目的だと思います。

 

もしあなたもそうお考えなら、健康で近道をしても仕方がありませんよね?幸せになる近道をしましょう!

そのために、以下のことを忘れないでください。

 

完璧主義は捨ててまずは行動。

継続したのち微調整。

微調整は、巷にあふれる情報に振り回されず、自分と手段、その相性をじっくり考える。

健康の目的を忘れず、道のり自体を楽しむ。

 

 

最後まで当ブログをご覧になって頂き本当にありがとうございました。

ひらき整骨院