酵素の効果はダイエットだけ?【若返りに欠かせない物質・酵素】

板橋区大山ひらき整骨院の酒井です。

僕は日ごろ、柔道整復師として膝や腰の施術をするだけでなく、生活習慣や食事、意識の持ち方までお客様のライフスタイルに合わせた提案も行っています。

 

整骨院のブログなのに栄養、食事のことばかり。なかなか治らない腰痛や膝痛のような、体の不調について知りたいのに…。

 

そんな風にお考えの方にこそ役立つ情報ですので、だまされたと思って読んでみてください!

 

今日もこのブログをご覧になっていただき、少しでも健康的な習慣を身に着ける手助けにして頂ければ幸いです。

伝えたいのはこんなこ

1.体は酵素で動いている

体が酵素で動いているというと大げさだと思いますか?全くそんなことはありません。

 

体の栄養を作り出すには食べ物を消化して吸収する必要があります。

 

そのために唾液の中には多くの酵素があり、胃液も消化酵素、腸の中でも腸内細菌が発酵の働きで食べたものをさらに分解したり、人間にとって有用な物質に変化させたりしています。

 

また、酵素の働きは血圧や血糖値などのコントロールにもかかわっているという事も知られています。

 

酵素の働きにともなって、ホルモンや伝達物質が変化するわけですね。

 

栄養を取り入れたり、その栄養を体全体に送り届けたりする酵素。

糖分や脂肪といった栄養の量を体の中で調節するのも酵素の働き。

 

どんな場面でも酵素は登場します。

 

そして栄養が細胞に届けられ、エネルギーを生み出すときはどうでしょう?ここまでいくとくどいかもしれませんが、やっぱり酵素なんです!

 

筋肉や内臓がエネルギーを生み出す働きの一つを例にとってみましょう。

 

炭水化物と酸素を結び付けて、水と二酸化炭素に分解する過程でエネルギーを生み出す反応を、細胞の好気呼吸といいます。

 

ミトコンドリアという、細胞内のエンジンのような器官が、その役割を担っています。

 

高校の授業で習ったでしょうか?クエン酸回路といえば記憶の隅にあったりするかもしれませんね。

 

そのクエン酸回路の化学反応には多くのステップがあり、そのステップを円滑に、正確に進めていくには酵素の働きが必要です。

 

詳しいことを書いていると皆さんも僕も眠くなってしまうので(笑)、詳しく知りたい方は以下のリンクからどうぞ。

 

「好気呼吸」(啓林館より引用)

ミトコンドリアがクエン酸回路の働きで生み出された水素イオンを用いてエネルギーを生み出すということです。

その際、多くの酵素が必要となります。

 

私たちは生き物ですから、運動していても休んでいても、考えていても寝ていても、体の活動は止まりません。

その活動のかなりの部分を支えているのは、本当に酵素なんです!

 

最近の分子生物学やゲノムの研究、生物学などの研究により、人の器官、骨格や細胞のエネルギー産生にまで、酵素が重要な役割を果たしていることが分かってきました。

 

もし、酵素の力をフル回転させてもミトコンドリアのエネルギー生産が追いつかないほどに体が疲労してしまったら?

 

もし、不摂生によって体に良くないものが蓄積して、酵素の円滑な働きがうまくいかなくなったら?

 

私たちの身体はどうなってしまうでしょうか?

 

 

2.本題の前に…酵素飲料・食品に関する知識をざっくり

世の中には様々な酵素ドリンクや酵素食品があり、幾度かダイエットブームを経て今ではすっかり世間に定着しましたね。

 

酵素ドリンクを飲んだりしたことはなくって、どんな効き目があるかはわからないけど、名前は知っている。

そういう方が多いんじゃないでしょうか?

 

その知名度向上のために草の根の努力をずっと続けてきた会社って、ご存知ですか?

 

いくつかの会社があげられますが、有名なのは「スーパーオータカ」という酵素飲料を製造している大高酵素株式会社です

 

僕はいつも朝食代わりに愛飲していて、日ごろ全く運動しない実家の母親に勧めたところ一か月で体重が二キロ減ったという事例もあり(笑)、自信をもって患者さん方にもお勧めしています。

 

そんな大高酵素のホームページにある、教えて!酵素のギモンというページが、酵素に関する疑問や誤解にとても分かりやすく答えてくれています。

 

醗酵(はっこう)と酵素の関係。

酵素飲料の酵素が他の栄養素と同じく身体に吸収されるという誤解について。

食生活において酵素が欠かせない理由。なぜ腸内環境によいのか?

食材の酵素が直接身体に働かないのなら、どこに働くのか。

「酵素飲料」は酵素のたくさんつまった飲料のことなのか?

 

こんな内容以外にも、生みの親である大高登さんの酵素と向き合った数十年の物語などもおすすめです。

 

酵素に関心がある方は一度目を通しておくといいかもしれません。酵素の効果をきちんと知って活用すれば、良いことがたくさんありますよ!

 

反対に、きちんとした知識がないまま酵素に関してインターネット上で調べると、

 

いくら飲んでも胃酸で無効化してしまうから酵素には意味がない。

体に吸収されない物質だから健康に寄与するはずがない。

科学的根拠がない。

 

なんて批判記事が一番に目に留まります。ですがそれは大きな勘違いなんです。

 

 

酵素ドリンクという通称になっているせいもあると思うのですが、多くの酵素ドリンクは正確には「植物エキス発酵飲料」です。

 

「発酵の力によって細かく分解された植物の成分」が、私たちの身体の中で胃腸の働きを助けたり、新陳代謝を促進してくれたりしているんです。

 

ですので酵素ドリンクはその分解されてできた成分の力によってダイエットにしっかり効果しますし、腸内環境の改善や置き換え食としてのデトックス作用を通じて美容にもとてもいい影響があります。

 

酵素の批判記事の多くは酵素そのものに目が向いています。論点がちょっと違うんですね。

 

それを信じてしまうと、体を元気にする機会を逃してしまうことになります。

 

多くの酵素飲料は原材料(植物や種子の名前)のみの表記で、発酵によって生まれる成分が具体的に製品に表記されていなかったりします。

 

これは僕の推測ですが、理由をあえて挙げるとすればそれらの成分がが非常に多種で、それ自体の効果、そして相互の作用が個別に確認しづらいからだと考えています。

 

飲料・食品としてみた酵素はそういった表舞台で活躍する多くの成分を作り出す、裏方さんだと思ってください。

 

 

そして酵素は上記のドリンクや食品ように体の外から取り入れるのものあれば、私たち自身が作り出している物もあります。

 

それは消化酵素と代謝酵素です。

 

分泌されすぎると胃もたれの原因となるペプシンや唾液のアミラーゼなどが、消化酵素の一つですね。

 

これら消化酵素や代謝酵素についてもお話します。

 

 

3.健康食品もお薬も、狙いは酵素の働き

ここまでは一般的な酵素の働きについてのお話をさせていただきました。

 

「一般的な」というのはダイエットや美容に良い、食品がおいしくなるといった、私たちの日ごろの生活に関わっていることです。

 

今よりスタイルを良くしたい。キレイに見られたい。食事をおいしく楽しみたい。

 

そんな「ライフスタイルの質の向上」に役立つことがたくさんあることはお分かりいただけましたか?

 

ここからはもう少し踏み込んで、医学の世界における酵素について考えてみたいと思います。

 

すると、もうひとつ大切な働きがあることが分かります。酵素は私たちの身体の営みすべてに大きく関わっているんです。

 

 

身体の営みの中には、「ライフスタイルの質が向上」することだけでなく、残念なことにけがや病気などで「ライフスタイルの質が低下」

してしまうこともあります。

 

ケガや病気から、いつも通りの生活へ復帰すること。つまり医療においても酵素は大きな役割を持っています。

 

 

食べ過ぎで胃もたれを起こした時に、あなたはどうしますか?

 

胃薬を飲みますよね?胃薬の働きは、胃酸の分泌を抑えて胃の壁が胃酸によって傷付けられることを避けることです。

 

ペプシンという消化酵素の活動をおさえるということですね。

 

また、胃薬を飲まなくなって少し食欲が出てきたとします。

そんな時は消化の良いおかゆなどを作って、それをよく噛み唾液と混ぜ合わせて食べるのが、胃にやさしい食べ方です。

 

唾液に含まれるアミラーゼという酵素が、でんぷんの分解を促進するからですね。

 

意識はしていないと思いますがこのように、体調が低下して静養したり、病気になってお薬を飲むときに私たちは、酵素の働きを調節しています。

 

ウイルスに感染したときも同様です。ノイラミニダーゼ阻害薬等を用いてウイルスが発する酵素を働きにくくして、感染症の被害を抑えるのです。

 

Wikipediaで酵素の働きを調節する薬を調べるだけでも、

 

心臓病、血圧、感染症、炎症、糖尿病、うつ病、そしてがん。私達が知っている主な病気のほとんどに、酵素の働きを操作する治療薬があることが分かりますね。

酵素阻害剤(Wikipediaより)

 

いかがでしょうか?体をより元気にするのにも、元気を取り戻すにも、酵素の働きが関係しています。酵素を抜きにしては何も語れません。

 

 

4.痛みや辛さが治らない…どうして?

そろそろ治療とのかかわりについて話さなくてはいけませんね。

 

僕の仕事は整骨院の先生ですから、患者さんのお体が不調を持った状態から何も問題がないという所まで立ち直るまでのお手伝いをしています。

 

背骨や骨盤の歪み・姿勢の悪さ

坐骨神経痛やヘルニアからくる症状

変形が原因の膝や足首の痛み

ぶつけたり捻ったりした時のケガ

腱鞘炎などの使い過ぎからくる痛み

頭痛・肩こり・めまい

その他原因のわからない膝や腰の痛み・しびれ

などなど…。

 

挙げていくときりがないですし、そのうえ

 

性別

年齢

仕事や部活、趣味、どんな環境で体を使っていたか

事故や大きな病気をしたか

 

と、患者さんの個別の要件が加わってきます。

 

腰痛の方でも、骨盤や背骨をきれいにした上で、体操や生活指導をさせていただければ早期の結果が期待できる方はたくさんいます。

 

しかし、食生活が荒れ、十分な睡眠もとれていない、仕事もハードだという患者さんの場合、回復に時間がかかってしまう、という場合もあります。

 

どうしてでしょうか?

 

辛さを引き起こしている原因がいくつもあり、それらが相互に絡み合っているためなのですが、その絡み合う原因というのは一体何でしょう?

 

そしてどうすれば、そんな中でも早期に患者さんに苦しさから元の生活に復帰していただけるのでしょうか?

 

体を日ごろから酷使する方、年齢が上がっている方は体力そのものが落ちていて、そこに追い打ちをかけるようにケガや腰痛に立ち向かうとなっても残念ながらそこに使えるエネルギーはなかなか捻出できません。

 

ここで大きな助けになるのが、患者さんのお体、患部を、「細胞レベル・酵素の働きのレベルで考える」という発想です。

 

酵素の働きやエネルギーを回復の起点に乗せられるレベルまで向上させれば、患者さんの自己治癒能力が向上し、複雑に絡み合う体の歪み、骨格の故障、代謝障害といった問題がシンプルなものになり、治療がしやすくなります。

 

 

例えばこんな感じに

近頃腰が痛く、更に足にはしびれが、一年中肩こりにも悩まされているというような複雑な病状を持つ患者さんがいたとします。

 

こんな大変な辛さの方でも、細胞や酵素の働きの観点で見れば解決策は見えてきます。

 

患部の痛み、腫れといった症状や筋肉の過剰な緊張も酵素と細胞の関わり合いですからね。

 

なので当院では、症状が多様で、体質も低下しているような方には、骨盤や背骨の治療に合わせて栄養指導、生活スタイルの改善指導もさせていただいています。以下のような形ですね。

 

辛さのある部分を気にしたい気持ちを一度脇に置いて頂いて、健康的な食事や節制を行っていただきます。

(摂生の仕方が気になる方はこちらの記事をご覧ください)

そして酵素や代謝の働きが戻り、細胞が元気になることで筋肉や関節が若くしなやかになるのを待ちます。

いい栄養を取っても節制をしても、骨盤のゆがみのせいで血流や神経の働きが滞ってしまえば効果は半減ですから、背骨や骨盤をまっすぐにする治療も並行して行います。

そうしていくと、筋肉や骨、血管、神経の中の細胞や酵素の働きが回復しやすい方向に向かいます。

患者さんのお体全体としても様々な辛さが改善していきます。体全体が改善方向に向かえば関節液を分泌する細胞や、そのための酵素の働きも向上します。

結果一番気になっていた腰痛への直接のアプローチが効きやすくなり、改善するというわけです。大局の治療から局地戦の治療へ、という形でしょうか?

 

 

複雑な症状は、シンプルには治らない

骨は骨の問題だから、つなげたりそろえたりして治す。

 

筋肉は筋肉の問題だからもみほぐしたりストレッチで治す。

 

現代の専門化された医療はこういった考えが軸になっています。とてもシンプルで分かりやすいですね。

 

骨や筋肉といった骨格に関わる辛さは、それに関する血流や筋肉のリラックス、鎮痛や安静だけで解決するような風潮となっています。

 

確かに交通事故の大けがの治療やアスリートのパフォーマンス向上のために、医療技術の分業化が進んだ結果、そのおかげで解決できるようになった病気やケガは多くありますし、スポーツ医学の発達で、日々素晴らしい競技記録が生み出されています。

 

ですが、日常生活の中で少しづつ悪くなっていった症状や、加齢に伴う辛さの治療には、過度に専門化された医療は向かないのかもしれませんね。

 

 

5.根本治療の「根本」はどこにある?

痛みに対してすぐに結果が欲しいなら、注射や麻酔などの痛み止めしかないですよね。

 

歯医者さんで虫歯の治療をするのに、体質改善している暇はありません。削り取って穴埋めしてもらうのが虫歯の治療です。

 

骨粗鬆症の方が骨折してしまったとき、すぐに折れた部分をつなげなくてはいけません。そんな場合も、手術が必要です。

 

ですが来られは緊急の治療であって根本から治療しているわけではありません。

 

虫歯の根本治療はといえば、日ごろの歯磨きであり、口腔ケアに適さないお菓子屋ジャンクフードを食べないといった予防のことです。

 

丁寧な歯磨きは、虫歯だけでなく歯周病も予防します。

また、口腔衛生をしっかりと行っていれば、細菌感染からの肺炎も防ぎますし、近年では心臓病のリスクも減らす効果があることが分かってきています。

 

入院患者に口腔ケア 治療や予防に効果大(NHKより)

 

骨折の根本治療はといえば、日ごろから運動を欠かさず、骨からカルシウムを奪ってしまう砂糖やリンの摂取を控えることなどが挙げられます。

 

 

このように、よく効くから根本治療、早く効くから根本治療、というのは実は誤解された解釈なんですね。

 

様々な疾病の根幹になっている病因を治療するからこそ根本治療です。

 

根本治療を日ごろから続けていけば、これから起きうるお体の問題に、症状が出てしまう前から対処していることになります。

 

これまでにお話した酵素と細胞の観点から筋肉や骨を治療するというのも、この正しい意味での根本治療の考え方に根差しています。

 

確かに虫歯治療や骨折の手術のように、辛さを感じたときにその辛さだけをよくすれば、手っ取り早く済みますし、時間とコストも節約になります。

 

ですが考えてみてください。あなたが健康でいたいのは明日だけですか?

それとも、寿命が続く限りですか?

 

あなたの体力の現状、あなたと周囲の関係性、日本の社会福祉制度の将来、人口動態、そういったことを踏まえて一度、考えてみてください。

 

その場その場の治療ではいつか行き止まりが来る時が来てしまいます。将来を見据えた、これから起こりうる不安に立ち向かうための根本治療を始めていきませんか?

 

当院は骨盤矯正や健康指導で皆様の根本治療のお手伝いをさせていただいています。

 

酵素や骨盤のゆがみの事、生活の所作の事、そのほか些細なことでも構いません。お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

最後まで当ブログをご覧になって頂き本当にありがとうございました。

板橋区大山で、健康習慣のご相談ならこちらから。お気軽にどうぞ。

ひらき整骨院