● 主訴:右顎のカクカクする違和感
● 併発症:以前にギックリ腰の既往あり
● つらくなった時期:数日前の食事中
● 問診時のお話:
30年前に親知らずを抜いてから噛み方が変わったそう。
口を開けるだけでなく、噛んでいる最中も顎がカクンカクンとなってとても不自由だそう。
施術内容・経過
初診:R1年11月9日
左肩関節に挙上制限。頚椎から胸椎にかけて強い捻じれあり。
腰椎後弯の減少と左非荷重減少がみられる。
リダクター施術と時価骨盤矯正の指導を行う。
目にかかった髪をよける時に首を強く降る癖を治すこと、
食事中はテレビを見たりして横を向きながらの咀嚼はしないよう指導。
2回目:11月13日
左肩の挙上制限が強まるものの、背骨のねじれが減少する。
回旋制限は和らぎ、腰椎の前弯も他生の改善がみられる。
前回の施術から、あまり変化は感じられないそう。
3回目:R2年11月20日
前回と同様運動療法とリダクター施術を行う。
顎のカクつきが一週間の間現れなかったとのこと。
左上肢の挙上制限が右の挙上制限に変化し、背骨のねじれと左の非荷重症候が一層軽減していた。
重心を中心に寄せるよう施術で方向づけていくとあごの調子が良好な様子。
4回目:R2年1月25日
顎のカクつきがほぼなくなり、以前より口が大きく開けられるようになったことに気づけたとおっしゃっていた。
あくびをするときに不安感があるため、もう少し通院を続けて頂く。
施術内容はこれまでと同様。
5回目:R2年1月25日
脊柱のねじれは若干残存するも、運動制限などは消失。
姿勢や体操指導もしっかり実践してくださっており、再発の様子もないため施術終了とする。
通院終了時の状態(まとめ)
顎関節症は頚椎の不安定性から起こります。
根本原因である背骨の歪みを改善に導いていかないと、顎関節症は反復したり悪化したりします。
今回の患者さんはその典型で、食事や髪を分ける癖などの指導を含め、頚椎の安静・安定性改善を行えたことが早期改善につながった。
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