● 主訴:両足の外反母趾
● 併発症:繰り返すギックリ腰
● つらくなった時期:R1年10月頃から悪化
● 問診時のお話:
一日中和装で仕事をしており履物が合わない気がしている。外反母趾の悪化も怖いが、
仕事に支障が出ない形で外反母趾を改善したい。また腰痛も出ないようにしたい。
サポーターやテーピングなどを用いず施術を中心とした対応をして欲しいとのこと。
施術内容・経過
初診:R1年10月9日
外反母趾と、親指付け根に胼胝 (タコ)がある。
体幹の右回旋制限、右股関節に屈曲制限。腰椎の強すぎる前湾と肩の硬結がある。
下肢には右の非荷重症が見られ、偏平足が強い。
全身的なリダクター施術と立ち座り動作の指導を行う。
施術後にインナーマッスルを使った姿勢指導、立ち座り指導を行い自宅でも行うよう指導。
2回目:10月23日
肩と股関節の可動域が向上し、握の非荷重状態が左に移る。
腰椎の前弯も緩やかになる。
前回の施術から外反母趾の痛みが楽になったと実感があるそう。
代わりに足の甲に痛みが出てきたそう。
リダクター施術を行うと、それらがより改善する。
4回目:R1年11月26日
前回と同様運動指導とリダクター施術を行う。
正しい軌道で腕を振りながら歩く事を練習し、土踏まずが高くなる。
外反母趾の痛みはより良いが、足の甲は依然として痛い。
7回目:R2年1月7日
家の庭掃除をして腰を痛めてしまう。
患部のアイシングを行うとすぐに改善し、歩けるようになる。
同時に腱鞘炎のような症状もあったが、こちらも施術で改善する。
腰を痛めるまでは外反母趾の状態は安定していて、足の甲の痛みもなくなったとのこと。
8回目:R2年1月28日
上肢の挙上、股関節の屈伸ともに大きく改善。
腰の回旋も左右差がほぼない。
腰に少し重さがあるが、足の調子も良好。
前回の歩行指導の後から全身を使った歩行ができてきた実感があり、自信を持たれた様子。
通院間隔をあけて様子を見ることにする。
9回目:R2年2月12日
調子は依然としていいとのことなので、最終確認として施術と歩行指導を行い、治癒とする。
通院終了時の状態(まとめ)
外反母趾の方は腰痛もちの方が多く、この方も同様だった。
腰の改善とともに足の容態も良くなっていき、歩行の仕方が上手になるほど、併発症も起きにくくなっていった。
この方の施術を通して外反母趾を全身から良くしていく事の大切さを再認識させていただいた。
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